ますですブログ

思ったことや感じたことなど。

ある文系大学院生の研究室

10日ぶりの更新である。それなりにやることもあったので仕方ない。

 

気が付けばクリスマスも終わって、もうすっかりどこも年末ムードだ。今年のクリスマスは、修士論文の執筆に追われていた去年と同じく研究室で過ごした。指導教授から資料調査と図表作成のお仕事を頼まれていたので、その作業のためにずっと研究室にいなければならなかったのだ。

 

今年は例年よりも冬休みが始まるのが早かったからか、クリスマスの日は駐輪所に停まっている自転車も少なく、研究棟もいつもより静かな気がした……のだが、男だらけのうちの研究室の出席率は、この日も普段とほとんど変わらなかった。どこの大学院でも同じだとは思うが、修論提出を控えたM2(あるいはM3)は大体、年末クリスマス前後に締め切りに追い回されることになる。もはやこの景色も、風物詩のようなものだ。

 

さて、今日のブログはこの研究室に関するものだ。といっても、「研究室のイカれたメンバーを紹介するぜ!」とかそういうのではなく、単純に、僕が普段どんなところで研究しているのかを画像を交えながら紹介するだけである。文系の大学院生がどんな研究室で研究しているのか、気になる人もいるのではないかと思うのだ。なお、別に気にならないという人は今すぐブラウザを閉じた方が良い。

 

いきなりだが、これがうちの研究室のドアを開けた瞬間の風景だ。汚い。画像にも映っているが、僕が所属している共同研究室(所属するのは大学院生のみ)には電子レンジやトースター、電気ケトル、冷蔵庫などが設置されており、各々が勝手に自由に使用している。

f:id:highsucceed:20181226211245j:plain

研究室の中に一歩踏み出し、少し視線を右に向けると、こんな感じでロッカーが並んでいる。謎のお札が貼られていたり、やたらと暗かったりと、これだけ見れば呪いのロッカーのようだが、よく見るとこのロッカー、真ん中にのれんがかかっている。

f:id:highsucceed:20181226230022j:plain

近くで見ると、こんな感じ。

f:id:highsucceed:20181226230301j:plain

こののれんを開くと……

f:id:highsucceed:20181226230359j:plain

そう、ここが僕の研究室だ。

f:id:highsucceed:20181226230605j:plain

少し上から全体が見えるように写真を撮ると、こんな感じになる。大体一畳半くらいの空間に、デスクと椅子、大きな本棚が2つと小さな本棚が1つ配置してある。写真ではかなり狭く見えるのだが、実際は横幅1メートル、奥行き2メートルくらいの空間なので、イスさえどかせば普通に横になって眠ることができる(漫画喫茶のフラットシートとほぼ同じ)。ちなみにこの椅子は180度までリクライニングできるので、寝るときはちゃんと椅子の上で寝る。デスクの下が赤く光っているのは、足が冷えないように電気ヒーターをデスクの下に置いているため。

f:id:highsucceed:20181226231404j:plain

逆から撮った写真だと、こんな感じ。奥のザコそうなイスはもともと大学から支給されているイスで、手前のイスは僕が自分で研究室用に買ったイスだ。15000円くらいした。なお、パーテーションに貼り付けられたカレンダーは9月から更新されていない。

 

デスクは普段、こんな感じで使っている。最近、研究室にいるときはノートパソコンをデュアルディスプレイ化して使うようにしているのだが、これがとても便利で驚いた。モニター自体は2年前くらいに10000円くらいで買ったものだが、今になってあの頃買っていて本当によかったと思う。ちなみにモニターの奥においてある白いパーテーションは、僕の手作りである(4000円くらいかけた)。

f:id:highsucceed:20181227001951j:plain

画像左の方の白い煙をモクモク出しているのは、1週間ほど前に買った加湿器だ。加湿器の横に置いてある黒いボトルに入ったアロマ液を入れてスイッチを入れると、男だらけの研究室が一瞬で女の子の部屋のような香りに一変するので、とても重宝している。その下にはウィスキーの瓶(貰いもの)が置いてあるが、僕はアルコール耐性が低くほとんど酒を飲まないので、ほぼ置物と化している。

f:id:highsucceed:20181227002914j:plain

 

最後に、僕の研究室の本棚を紹介しようと思う。本来本棚は1人につき1つ割り当てられるのだが、うちの研究室は定員の半分くらいしか人がいないので、僕は2つ使っている。ので、2つ写真を載せておく。

f:id:highsucceed:20181227003406j:plain

これが、僕がメインで使用している本棚だ。一番上が背丈の高い本で、正直あまり使わない。上から二段目には、教科書と雑誌、そして男子中学生のバイブル『いちご100%』を置いている。三段目には、少し専門性の高い教科書と、日本政治に関係する概説書を配置している。ちなみに、すごく今更な話ではあるが、僕の専門は日本政治である。四段目には、選挙制度に関連する概説書や専門書が並んでいる。僕の専門をもう少し詳しく言えば、日本の選挙制度・選挙法になるので、この四段目に置いている本が一番使用頻度が高い。そして一番下の五段目には、新書がズラっと並んでいる。日本政治に関する新書が多いが、あまり統一性はない。

 

まあ、僕の研究テーマについてはまたどこかの機会にブログに書こうかと思う。

 

f:id:highsucceed:20181227004411j:plain

これがサブの本棚である。正直言うとこっちの本棚に並んでいる本は僕の研究テーマとあまり関りのない本なので、使用頻度はかなり低い(というか、実際に読んだことがあるのは半分くらいで、あとは貰いもの)。ちなみに画像左上に見える『右翼辞典』はめちゃくちゃ面白い。

 

とまあ、僕は大体いつもこんなところで研究している。なお、絶対に書いておかないといけないと思うので書くが、大半の大学院生はもっと簡素な研究スペースの中で研究しているので、ここまで紹介した僕の研究スペースは全くもって参考にならない。冷静に振り返ってみると、僕はこの研究スペースを構築するためにかなりの金額を投資している。15000円かけてイスをグレードアップしているし、モニター周りに10000円くらいかけているし、自作パーテーションに4000円、照明器具増設に3000円、加湿器関係に3000円、その他諸費で5000円……で大雑把に計算しても4万円である。残念だが、「大学院に入るとこんな環境で研究できるのか~」と思ってはいけない。そもそも、大学によっては院生個人に机や本棚が割り当てられないところもあると聞く(当然、うちはかなり恵まれている方だ)。大学院進学を考えている人は、必ず進学先の院生の人に、研究室の環境を聞いた方が良いと思う。少なくとも2年間のうち大半の時間をそこで過ごすことになるのだから……。