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11月が終わっていた

前回記事のタイトルは「10月のおわり」。今回の記事のタイトルは「11月が終わっていた」。つまり、1か月間このブログを更新していなかったことになる。あれだけ定期的にブログを書くように習慣づけると豪語しておきながら、丸々1か月ブログを更新していなかったわけだから、お恥ずかしいばかりである。そんな人はいないとは思うが、もしも、仮に、万が一、この1か月間ブログの更新を心待ちにしていた人がいるのであれば、お詫び申し上げたい。

 

しかし、11月中一度もブログを更新できなかったのには割と正当な理由がある。ということでこの場をお借りして、僅かばかりの弁解(言い訳)をさせていただきたい。

 

実は、11月中、僕はひたすら論文を書いていた。ここでは論文の詳しい内容について触れないが、簡単に言えばグローバル化が利益団体に与えた影響を分析する論文を書いていた。こう書くと「利益団体」って何じゃいなという話になるが、農協とか労働組合とか市民団体とか、その辺のものをイメージしてもらえばいい。もう内容はどうでもいい。とにかく僕はこの1か月間死に物狂いで論文を書いていたのだ。

 

論文を書くということはつまり、長時間パソコンとにらめっこしながらキーボードを延々叩き続けることである。そんなことを続けている間はとてもじゃないが、そこまで緊急性のない文章を書く余力は無い。実際、何度か11月の間にブログを書こうと思ったこともあったのだが、そのたびに脳内に住んでいる「もう1人のボク」が「余計な文章を書く暇があったら論文を書け!」とやかましく怒鳴ってきてブログなんて書けたもんじゃなかった。ということで、この1か月の間、別にブログのことを忘れていたわけではないということを主張しておきたい(ちなみに「もう1人のボク」は遊戯王をイメージして書いたものであって、僕は別に多重人格者ではない)。

 

論文を書く上で大変だったのは、この論文が指導教授との共著論文であったということだ。今回やってみて分かったのだが、共著論文を書くということはものすごく大変な作業だ。今回の例でいえば、まず指導教授が大枠を定め、その大枠に従って僕が実際に分析を行ったうえで文章を執筆し、それを指導教授が確認してダメな点を修正する……という作業を何度も繰り返すのだが、このループが身体的にも精神的にも相当キツかった。詳しくは書かないが、ちぎっては投げちぎっては投げ、という感じで何度も修正を要求されたのでかなり堪えた。自分の能力不足が大きいのだが、「えっ、その修正をこの段階でやるんですか……」というのが何度もあって、終盤のミーティングでは僕の表情筋は完全にお亡くなりになっていた。

 

とはいえ、論文に関しては業績に繋がる話だし、何より非常にいい経験になったので、今となっては苦い思い出みたいなものである。

 

論文を書くだけであれば、もう少し余裕があったのかもしれない。しかし、論文執筆に加え、大学でのTA(ティーチング・アシスタント)業務が笑えるくらい激務だったことも、11月の余裕のなさに拍車をかけた。あまり詳しく書くと色々と不都合があるような気がして詳しくは書かないが、今学期からTAとして受け持ったゼミで(何故か今年から)動画編集を行うことになり、そのレクチャーのお仕事を全面的に僕に一任されてしまったのだ。そして運悪く授業計画上、動画編集関連のゼミが全て11月中に割り当てられていたため、僕は論文執筆と動画編集のレクチャーを並行して行わなければならなくなった。これがかなり肉体的にキツかった。

 

というのも、僕は大学3年生の時(4年前!)にサークルの都合で動画編集を「軽く」したことがあった程度で、まさか人様に動画編集のやり方をレクチャーできるようなスキルは持ち合わせていなかったからだ。というか、動画編集ソフト(AdobeのPremiere Pro )の使い方も半分くらい忘れていた。だからゼロから自分で動画編集のやり方を復習しながら、基本的な作業を配布用のレジュメにまとめていかなければならなかったのである。下に一部キャプチャしたものを添付するが、こんな感じのレジュメを毎週作っていた。ちなみに言い忘れていたが、僕が受け持っているゼミは「法律学科」のゼミであり、映像学科のゼミではない。僕自身、なんでこんなことをやっているのかよく分かっていない。

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レジュメの一部

レジュメを利用する講義が合計4回あったから、こんな感じのレジュメを11月の間に4回作成していたわけである。今振り返っても、尋常ではない作業量だった。ついでに言えば、これに加えて講義の際に使用するスライドも作成していたので、作業量はもっと増えた。うちの大学では1つの講義につき、ひと月に18時間までであればTA勤務に対する給与が発生するのだが、どう考えても18時間なんかでは収まりきらない労働時間だったように思う(ちなみに溢れた労働時間は翌月に繰り越すことが可能なので、ちゃんと賃金は発生する)。動画編集のレクチャーはまだ終わっていないので、これが成功(ゼミ生全員が動画作品を作り上げる)に結び付かなかった場合のことを想像すると死にたくなるものだ。

 

ここまで書けば、僕が11月に1つもブログを書けなかった理由が理解できるのではないだろうか。論文執筆と授業準備の並行作業がハードすぎて、1週間のうち3回、家に帰れなかった日があった週もあったほどだ(11月全体で5回研究室に泊った)。僕は社会人経験がないから比較はできないのだが、多分その辺の社会人と同じくらいか、下手すればそれ以上にハードな1か月を送っていたんじゃないかと思っている。少なくとも、今年の11月が僕の人生で最もハードな1か月だったのは間違いない。ということで、今後僕に「院生って暇なんでしょ?笑」とか言ってくる人間には容赦なく鉄拳を浴びせていきたいと思う。全然暇じゃねえわ!!!